天空旅人冒険記2 第二十話 旅立ちの船出
|
あらすじ 前話を読まないとわからないよ だから読んで(爆) 「うおぉぉぉ!」 ビスタ港の酒場で二人の熱戦(腕相撲)がくりひろげられていた 「さあさあ 賭けた賭けた!」 カウンターで中年の男(マスター)が言った 「どっちが勝つか賭けろ!」 「俺はレッドアリーマーだ!」 「オラは真てぃーだだ!」 マスターがおいた箱にどんどん金が入っていく 「そこのあんたは?」 マスターはリュカに言った 「真てぃーださんの仲間だろ? どっちに賭ける?」 「え・・・もちろん真てぃーださん・・・」 「それじゃぁ金を入れろ」 言われてリュカはしぶしぶ50Gだけ入れた 『賭け事は嫌いなんだけどなぁ・・・』 リュカはテーブルを見たがまだ勝負は続いている レッドアリーマーが少し勝っている 「ポポロン どちらが勝つと思う?」 「もちろん真てぃーださんだポ でもレッドアリーマーさんが少し優勢だポ」 ポポロンが言い終わった瞬間、歓声があがった 二人はテーブルを見ようとしたが周りの人で見えない マスターの方を見るとマスターも必死になって見ようとしている 少し待つと人ごみの中から真てぃーだ達が戻ってきた 「勝った」 真てぃーだは一言だけ言った 「こいつ強いな! 勝てると思ったら急に強くなってさ 手加減されてたのかな」 レッドアリーマーは笑いながら言った 「約束だしな 一緒に行ってやるよ」 四人と一匹は酒場から出た 「で? どこに行くんだ?」 「そうだね・・・とりあえず船に乗ってポートセルミに行くよ」 リュカは「乗船券を買ってくる」と言って売り場へとむかった 1時間後・・・ 船がやってきた リュカがパパスと乗った船によく似ている 「久しぶりだな・・・船に乗るのは・・・」 リュカは船に乗りこみながら言った 「久しぶり? 前はいつ乗ったんだ?」 レッドアリーマーがたずねてきた 「十数年前・・・詳しくは覚えてないよ タルに入って海を漂流したことはあるけど」 「タル?」 「あぁ・・・旅の目的とこれまでの事を簡単に話しておこうか」 リュカは幼少時代にラインハットに行ってからの事を話した 「なるほど・・・じゃぁお前は母親をさがしてるのか」 「そんなところかな」 「手がかりは?」 「・・・まだ何も」 リュカはため息をつき、 「部屋に戻ろう」と言った 次の日・・・ リュカ達はポートセルミについた 「何か食べよう」 リュカ達は酒場に入っていった 「その金よこせ!」 急に大きな声が聞こえてきた 「ダ ダメですよ! このお金は魔物を倒してもらうために・・・」 ジャラジャラなる袋をもった男は涙目で言った 「・・・どうする?」 真てぃーだが言った 「どうするって・・・もちろん」 「助けるんだな」 レッドアリーマーが魔力をためながら言った 「そうなるね」 リュカも魔力をためはじめた 4人はからんでいる男に近づいていった 「ん? なんだお前ら? 邪魔しようってのか?」 「弱い者イジメをしているのならそうなるかな」 リュカは微笑しながら言った 「泣く子もだまる山賊にか!?」 「今時古い言い方だね」 周りからクスクスと笑い声が聞こえてきた 「キサマ・・・よくも恥をかかせたな!」 「きっかけは君だろ?」 「ぐ・・・二度とそんな口たたけないようにしてやらぁ!」 山賊はもっていたナイフでリュカにきりかかった! 「ファイア!」 リュカとレッドアリーマーが同時に叫んだ 山賊の足下に大きな炎があらわれ山賊を包み込んだ! 「ぎゃ〜〜〜 み、水〜〜〜!」 山賊は炎に包まれながら外に飛びだした 2,3秒後・・・人が水に飛び込む音が聞こえてきた 「・・・やりすぎたかな?」 「たりないぐらいだポ」 4人は微笑すると袋を持った男に話しかけた 「大丈夫ですか?」 「え? あ・・・大丈夫だべ」 「それはよかった」 リュカは頬笑むと 「何か食べる物をください」とバーテンに言った 30分後・・・ 4人は出されたご飯を食べ終え、すこし休んでいた 「あの・・・」 「あ はい 何ですか?」 リュカは先ほどの袋を持った男に呼びかけられた 「あんたがたに頼みがあるんだが・・・」 「頼み・・・ですか?」 「村の食料をたまに奪いに来る魔物を退治してほしいだ」 リュカが少し考えはじめた 『魔物を退治する・・・か どうしよう・・・』 「金ならだす! だから頼むだ!」 男は膝をついて土下座までしてきた 『困ってるみだいだし・・・やろうかな』 リュカはため息をついて 「わかりました ・・・顔を上げてください」と言った 「おぉ! 助かるだ! 前払いで半分わたしておくだ」 「いえ お金は・・・」 「くれるって言ってるんだからもらっておけよ」 真てぃーだが立ちあがりながら言った 「・・・それじゃぁ・・・」 リュカは男から1500G受け取った 「カボチ村まで案内するべ ついてくるだ」 リュカ達は男について歩きだした 「ここがカボチ村・・・」 リュカ達は男の案内でカボチ村についた 村人は畑や田で働いている 「まずは村長に会うべ こっちだ」 男は近くの大きな家に向かって歩きだした 「遠いところはるばるよう来なさった」 村長はリュカ達をイスに座らせて言った 「魔物を退治してほしいって・・・どんな魔物なんだ?」 レッドアリーマーが村長に言った 「キラーパンサーだ 西の洞窟に住んどる」 「キラーパンサーごときにてこずってるのか・・・」 真てぃーだがため息をついて言った 「普通のキラーパンサーより強いんだべ とてもオラ達じゃ・・・」 村長のとなりに座っていた農民が言った 「・・・わかりました 退治してきます」 リュカは立ちあがりながら言った 「魔物を倒して無事に戻って来れたなら 残りの1500Gをわたそう」 リュカは微笑して村長の家を出た 「西の洞窟・・・か」 「行くポ?」 「あぁ・・・約束した以上行かないとね」 リュカ達はカボチ村を後にした 『普通より強いキラーパンサーか・・・勝てるかな・・・』 リュカはそんなことを考えながら西の洞窟に向かっ行った・・・ 第19話へ戻る 第二十一話につづく・・・ あとがき |