第十七話 塔にひそむ者たち


あらすじ
リュカたちはラーの鏡を手に入れるために教会にむかっていた
(前話参照)
「ここかポ?」
ポポロンは大きめの建物を見て言った
「・・・大きいポ」
「さてと・・・問題は協力してくれるかだ」
真てぃーだは窓からにらんでいる人をちらりと見て言った
「スラリンはここでまっておいてね」
「ピキ!」
リュカはスラリンを馬車にいれて教会を見た
「・・よし」
リュカは扉を数回たたいた
すると足音がきこえたかと思うと中から女性が現れた
「あ! リュカさん! お久しぶりです」
そう言って頭をさげたのは以前ここでわかれたマリアだった
「どうしたのですか? いったい・・・」
「すこし頼みがあるんだ」
そう言いながらヘンリーがわりこんできた
「なるほど・・・だからラーの鏡を手に入れるために・・・」
リュカたちはこの教会で一番えらいと思われる女性と話していた
「あの・・・」
「わかっております マリア 行ってきなさい」
そう言うと女性は立ちあがりリュカに近づいてきた
「リュカさん マリアをよろしくお願いします」
そう言うと女性は行ってしまった
「まさかまたリュカさんと旅ができるなんて・・・」
マリアは馬車に乗りながら言った
リュカは馬車に全員が乗ったことをたしかめると馬車を走らせた
「今日中につけるのか?」
ヘンリーが遠くに見える南の塔を見ながら言った
「多分つけるけど夕方になると思うよ」
「じゃぁ途中で野宿するのか?」
「どうせなら泊めてもらったらよかったポ」
真てぃーだとポポロンが言った
「いや・・・それはそうだけど・・・」
「あの・・・あそこに洞穴がありますが
 あそこで野宿してはどうでしょう?」
マリアが指さした場所を見るとたしかに洞穴がある
リュカは馬車のむきを洞穴へむけた
「ここならちょうどいいな」
ヘンリーは壁をたたきながら言った
「じゃぁここで一日休もう」
「ご飯のしたくをするポ!」
ポポロンはそう言うと外にでていってしまった
「・・・元気だなぁ・・・」
リュカはそう言ってあとを追いかけた
次の日
「ふわぁ よく寝た」
ヘンリーは寝ぐせをなおしながら言った
「寝すぎだよ みんなおきてるよ」
リュカはあきれたように言った
「さぁ 出発しよう」
「え!? もういくのか!?」
「あたりまえだよ! 日はもうかなり高いよ」
ヘンリーは空をみた たしかにもう昼頃だ
「おーい! 準備おわったぞ!」
真てぃーだが馬車の中から顔をのぞかせて言った
「よし! ホラ ヘンリーも乗って!」
リュカはヘンリーを馬車にいれると自分も入っていき
馬車を走らせはじめた
「おぉ でかいなぁ」
「ピキー!」
ヘンリーが言うとスラリンも「まったくだ」と言うように言った
リュカたちは塔のまえにいた
「それではあけますね」
そう言うとマリアはすすみでて祈りはじめた
「・・・? もうすでにあいています」
マリアが扉をおしてみるとゆっくりとひらいていった
「・・・いったいだれが・・・」
「わからないことは考えないほうがいいだろ」
ヘンリーはリュカにそう言うと「はやく行こう」と合図をした
「それじゃぁ行こう!」
リュカたちは塔に入っていった
「ここの魔物はまだ弱いな」
塔の中のとある場所で一人の男が言った
「これなら楽にラーの鏡を手に入れられる」
男は近くにいるもう一人の男にむかって言った
「・・・・・」
「・・・敵と戦ってる時はいっつも無口だなぁ」
男は苦笑すると一つの宝箱をみつけニヤリとした
「・・・かなりのぼったな 今どのあたりなんだ?」
「多分もう最上階にちかいと思うけど・・・」
リュカは真てぃーだの問いに答えて大きめの扉を見た
「・・・かなりあやしいね」
「・・・あやしいな」
「・・・あやしいポ」
「・・・なにかありそうですね」
「・・・ピキ」
リュカたちは大きめの扉をあけた
「あれ? だれかいる・・・」
リュカたちが入った部屋の奥に二人組の男がいた
「!? だれだ! お前らは!」
二人組の中の一人が言った
「え!? えっと・・・僕はリュカ それでこっちがヘンリー
 あっちがポポロン そちらが真てぃーだ
 あの人はマリア この魔物はスラリン」
「・・・めずらしいやつだな きかれてふつう答えるか?」
男は微笑するとナイフをぬいた
「俺は八宝菜だ それでこっちが・・・」
「真央だ! よろしく!」
急に一人の男がしゃべりだした
『強そうにはみえないな・・・』
リュカは苦笑すると真央となのる男が言った
「なんだ!? 強そうにはみえないと思っただろ!
 顔と強さは関係ないんだよ!
 どうせお前らもラーの鏡をねらってきたんだろ!」
「ラーの鏡!? あったんですか!?」
真央の思いがけない言葉にリュカは思わず大声できいてしまった
「う うるさいやつだなぁ ラーの鏡なら・・・ホラよ」
真央が袋からとりだしたものは不思議な光をはなつ鏡だった
「やっぱりねらっていたんだな
 だがこれをわたすわけにはいかない」
八宝菜はそう言うとリュカにきりかかった
リュカはとっさにかわして呪文を唱えた
「バギ!」
リュカがはなったバギは八宝菜をかすった
「ぐ・・・やるな・・・」
八宝菜はニヤリとして言った
「・・・いくぞ!」
「亜ヒャヒャヒャヒャ!」
二人の戦いを見ている真央は大声で笑っていた
「亜ヒャヒャ・・・おわっと・・・」
ヘンリーは真央に斬りかかったがよけられた
「俺とやるのか? 亜ヒャヒャヒャヒャ! いくぞ!」
そう言った瞬間に真央の表情がかわった
「火炎突き!」
真央はとりだした長めの槍でヘンリーを攻撃した
「おわ! あぶねぇな!」
ヘンリーはそう言いながら剣をふった
『・・・強い・・・』
リュカは呪文を唱えながらそう思ったのであった・・・
                 第16話へ戻る  第十八話へつづく・・・
あとがき
どうも! 究極龍神です!
真央様&八宝菜様初登場! あと何人かな・・・(謎)
今回も中途半端なところでおわりました
今回から150行前後にするきなのでよろしく!
あと亜ヒャヒャヒャヒャは口癖の設定でまちがっていません
氏ねもありますがこれもあの意味でしょう
まだこのセリフはでていません いや 念のため・・・
あと火炎突きは武器が槍なので火炎斬りを変化させました
一応魔法戦士の設定なので・・・
ご意見、ご感想などがあればメールで送ってきてください
ではまたあいましょう それではまた・・・