第十六話 城への潜入

あらすじ
リュカたちはラインハットにきていた(詳しくは前話を・・・)
「いいから頭をあげろよ」
ヘンリーは頭をさげている兵士に言った
それを聞くと兵士は頭をあげた
「なんだか城の様子がへんだけどなにかあったのか?」
「太后様がいかつい傭兵を雇っているのです」
ヘンリーの言葉をきいて兵士はすぐに答えた
「戦争でもするのか?」
「今のところそのようなことはきかされておりません」
「そうか」と言ってヘンリーはなにかを考えはじめた
「よし! リュカ 城に忍びこもう」
「え?」
リュカはヘンリーの思いがけない言葉に驚いた
「城にって・・・やばいんじゃ・・・」
「大丈夫だよ とりあえず二人で行こう 大勢だときづかれる」
そう言ってヘンリーは馬車をおりて城にむかっていった
「ちょ ちょっとまってよ!」
リュカもヘンリーをおっていった
「・・・まっとくか」
「そうするポ」
「ピキ」
真てぃーだとポポロンとスラリンは馬車でまつことにした
「まさか自分が生まれた城に忍びこむとはなぁ」
小さな水路を歩きながらヘンリーが言った
「僕も友達の城に忍びこむなんて・・・」
二人は微笑しながら歩いた
「・・・ん? なんだあれ? 牢か?」
ヘンリーが見ているところに牢があった
「だれかいるのか? ・・・!?」
ヘンリーはゆっくりとのぞいたあと顔色が突然かわった
「なんじゃ? そこにだれかいるのか?」
牢の中にいた者が言った
「・・・どこかで見たことがある顔じゃな もしや・・・」
「・・・ヘンリーだよ どうしてこんなところに?」
ヘンリーは困惑の色をうかべながら言った
「・・・わらわの偽者があらわれての・・・」
「ここにぶちこまれたってわけか」
ヘンリーは苦笑しながら言った
「たのむ・・・もうこんなところにいるのはいやじゃ・・・」
「・・・わかった デールにあったら伝えておこう」
そう言うとヘンリーはスタスタと行ってしまった
リュカもそのあとについていき言った
「ヘンリー・・・今の人・・・」
「俺の母だ 一応な 今は太后ってところか」
ヘンリーは階段をみつけるとさっさとのぼっていってしまった
「ん? あれは・・・デールか?」
二人は階段をのぼり玉座のすこしまえまできていた
「・・・どうする?」
「とりあえずいくか」
ヘンリーは段をのぼり王(デール)のまえまで行った
「よぉ デール 元気だったか?」
ヘンリーがなれなれしく言うとデールはむっとしたように
顔をあげたがたちまち表情がかわっていった
「・・・兄さん!?」
「あぁ そうだ
 門のまえにいた兵士にすこしおかしいときいたんだが・・・」
「母上がなにやら傭兵ばかり雇って・・・」
デールはため息をつきながら言った
「どうして雇ってばかりいるのか・・・」
「その太后 偽者だぞ」
「!?」
ヘンリーの言葉に驚きながらデールはとりみだしかけたが
すこし深呼吸をするとおちつきをとりもどそうとしながら言った
「・・・どういうことですか?」
「地下牢に本物の太后がいる お前のいってるやつは偽者だ」
デールは目を見開き驚いたあと兵士をよびすぐに地下牢に
とじこめられている人をだすように言った
「・・・しかしどうやって本物と偽物をみわければ・・・」
「ここより南にある塔に行けばいいかと・・・」
そばで話を聞いていた大臣が唐突にわりこんできた
「そこには真実のみをうつすラーの鏡がございます
 それさえあれば偽者をみつけることができるはず・・・」
「南だな よし」
大臣の言葉をきいたヘンリーは段をとびおりた
「おまちください!
 南の塔には修道女ではないとあけられない扉がございます」
「それなら大丈夫だ 知り合いがいる」
そう言うとヘンリーは階段をおりていった
リュカもそれにつづいておりていった
「兄さんをよろしくおねがいします」
デールが後ろでそう言ったように聞こえた
「修道女の知り合いがいるのか?」
馬車を走らせているリュカに真てぃーだがきいてきた
「はい オラクリベリーのすこし南の教会に・・・」
「どうしてそんなところに知り合いがいるポ?」
今度はポポロンがきいてきた
「まぁ・・・ちょっとしたことで教会にお世話になったんだ」
「ピキ?」
次はスラリン
意味はわからなかったがおそらくきかせろと言っているのだろう
教会まで時間があるのでリュカは話すことにした
「えっと・・・?」
リュカはかなり遠くに見える南の塔に人影をみたようなきがした
「どうしたんだ?」
おなじ南の塔をみていたヘンリーが声をかけてきた
「さっき・・・塔に人影がみえなかった?」
「いや みなかった 気のせいだろ」
「・・・たしかにみたような気がするんだけどなぁ」
そうつぶやきながらリュカは教会にむけて
馬車を走らせたのであった・・・
                  第15話へ戻る 第十七話へつづく・・・
あとがき
どうも! 究極龍神です!
あらすじ書くのやめようかな・・・でもなんか書きたいし・・・
次は真央様と八宝菜様をだしたいです
ていうかだすきまんまんです(笑)
最近友達に『ヘンリーの性格がちがうような・・・』とか
言われましたが・・・ちがうのですか?(何) 意見求む!
ご意見、ご感想などがあればメールで送ってきてください
ではまたあいましょう それではまた・・・