讃えよ神を
貴方にそれを口にする権利はないと
耳を塞いで叫ぶ若き天使よ
お前は 眼を瞑ってはいけない
お前は 耳を塞いではいけない
見よ 聞け そして知らねばならんこの 狂おしき惨劇を……
紅き流れから 目を背けてはならぬ
苦痛の呻きが聞こえんのか
救いを求める手に まだ知らぬ振りをするのか
結局 お前は怖いのだろう?
地上の罪に染まって 白き翼を失うことが
神に見捨てられることが
我のように成り果てることが
祈りが何になるというのだ?
祈りは苦痛を和らげはしまい
臆病なお前には何一つ出来ぬ
神も何もせぬではないか
そんなにも自分が大切なのか
ならばお前は祈るがいい
自分の弱さを祈りで誤魔化し
起こらぬ奇跡でも待つがいい
讃えよ神を
讃えよ主を
裁きの時は 近い……。
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