天空旅人冒険記2 第十話 牢獄の生活
|
あらすじ ゲマとの戦いに敗れたリュカたちは牢獄につれていかれたのであった・・・ ・ ・ 「今日からここがお前らの家だ」 リュカとヘンリーは牢屋にいれられた 「明日から奴隷として働いてもらうからな」 そういってムチを持った男(ムチ男)はいってしまった 「・・・ふぅ まさかこんなことになるとはな・・・」 ヘンリーはため息をついた 「これからどうするの?」 リュカはヘンリーにきいた 「どうするって・・・とりあえず働くしかないだろ・・・ 脱出するチャンスがくるまでな・・・もう夜もおそいし寝るか」 そうしてリュカとヘンリーは眠りについたのであった・・・ 十数年後・・・ 「う・・・ふわぁ」 リュカはめをさましおきあがった 「お おきたか もうすぐ仕事の時間だぜ ん? どうした?」 ヘンリーはぼうっとしているリュカにきいた 「・・・ちょっと夢をみたんだ・・・昔の夢・・・」 「ふーん お前もみたのか 俺もみたぜ ここにいれられる夢だ」 「もうあれからかなりたつんだなぁ」 「・・・あぁ 子供だった俺たちがいまは大人だしな・・・」 そんな話をしているうちにムチ男がはいってきた 「仕事の時間だ! さぁ働け!」 リュカとヘンリーはしぶしぶ働きはじめた リュカは大きめの石を最上階にもっていった 「・・・ふぅ あれ? だれかたおれてる・・・」 リュカは下の階におりて倒れている人のもとにかけよった 「大丈夫ですか?」 リュカは倒れている人にきいた 女性のようだ 「あ・・・はい 大丈夫です」 「キサマら! そこでなにをしている!」 リュカが女性をおこしてあげているとムチ男がきた 「なにをしてるって・・・この人がたおれていたから・・・」 「言い訳はいい! 役立たずどもめ・・・すこし痛いめをみないとダメなようだな」 そういってムチ男は二人に殴りかかった 「クッ・・・しかたない・・・バギ!」 リュカがはなったバギはムチ男をふきとばした 「リュカ! なにしてるんだ!」 「ヘンリー!」 リュカのもとにヘンリーがかけつけた 「どうしたんだよ」 リュカはこれまでのことを話した 「ふーん そういうことか・・・」 「キサマらぁ・・・」 ムチ男が二人現れた 「ゲッ! 今のところは逃げよう」 「・・・うん いこう」 三人は逃げだした 「まてぇ! 逃がすわけにはいかん!」 三人はかなりのあいだ逃げていたが道をまちがえ行き止まりにきてしまった 「あ・・・どうしようか・・・」 「・・・どうすることもできないな・・・」 「フフフ・・・ここまで逃げたんだ それなりの覚悟はあるのだろう・・・」 ムチ男がじりじりと三人にちかよってきた 「・・・たく・・・」 「・・・え?」 リュカが振り向こうとしたときムチ男が悲鳴をあげた 「ぎゃぁぁぁ!」 ムチ男が倒れ一人の男が姿を現した 「・・・せわをかけさせるな」 そう言って姿を現したのはオメガだ 「お オメガさん? どうしてここに? つかまったの?」 リュカの言葉を聞いたとたんオメガが笑いだした 「あいつらなんかにつかまるほど俺は弱くねぇよ」 「じゃぁ・・・どうしてここに?」 リュカはあたりを見回しながらたずねた 「・・・お前らにしなれたらこっちがこまるんでな だからきたんだ」 「じゃぁここからの脱出法もわかるのか?」 ヘンリーはなにかをきたいしているようだ 「・・・一応知っているが・・・逃げるのか?」 「ここでとどまるわけにもいかないし・・・」 リュカがすこし声をひそめていった 「・・・そうか なら夜お前らのところにいく それまでまっておけ」 そう言ったとたん突風がふきオメガはいなくなった 「・・・夜・・・か・・・」 三人も牢屋にもどっていった・・・ 「・・・あ きた」 リュカは忍び足でくるオメガをみつけた 「・・・ちょっとまってろ 今あけてやる」 そう言ってオメガは鉄格子を剣できりきざんだ 「なにをしているんだ?」 リュカが驚いて見た先には一人の男とすこしまえに助けた女性がいた 「・・・逃げるのならこいつもたのむ 俺の妹なんだ」 オメガはだまって水路にいった 「このタルにはいりな 3人ぐらいなら入れるはずだ」 女性がリュカに近づいてきた 「あの・・・私マリアといいます 先ほどはありがとうございました」 「え・・・いや べつに・・・」 「はやく入れ! ムチ男がくる!」 オメガはさけんで三人をいれた 「じゃぁな マリア」 「・・・さようなら 兄さん・・・」 「じゃぁな リュカ おたがい生きてたらまたあおうぜ!」 そう言ってオメガはタルをけとばした 三人がのったタルは海におちて流れていった 三人はだんだんとおくなる牢獄をずっとみていたのであった・・・ 第十一話につづく・・・ あとがき |